【期間】
2023年6月15日~2023年9月30日
【取組内容】
(1)民間施設のノウハウやネットワークを活用した熱中症予防啓発
① 大塚製薬及びNPO法人気象キャスターネットワークの協力により作成した熱中症予防啓発動画をせたがや動画(YouTube区公式チャンネル)により配信。X(旧Twitter)、小中学校情報配信サービスシステムやLINEプッシュ通知により周知。
② 大塚製薬の協力により作成した熱中症予防啓発ポスターを区内の、保育施設、区立小中学校、幼稚園、児童館、お休み処等900か所以上で掲示。今年度より区民祭でもポスターを掲示。また、大塚製薬の販売ネットワークも活用し、区内の小売店10か所にも掲示。
③ 職員の熱中症に対する知識・意識の向上のため、熱中症対策アドバイザー養成講座を実施。今年度は対象者を広げ、区の職員だけでなく区の外郭団体やスポーツ施設職員も対象とした。
④今年度より新たな取り組みとして、区と大塚製薬および京王電鉄の3者連携による取組みとして、大塚製薬の協力により作成した3者連携ポスター「熱中症に気をつけよう!」を京王電鉄駅構内23か所に掲示。
(2)公共施設だけでなく多様な民間施設様にもご協力いただいた「お休み処」の設置
世田谷区では今年度も公共施設や民間施設にご協力いただき、入口などに飲料水を用意し、休息と水分補給ができるよう熱中症予防「お休み処」を約278か所に開設した。
① 公共施設:区役所、総合支所、出張所・まちづくりセンター、区民センター、地区会館 等 71か所
② 民間施設:高齢者・障害者施設、調剤薬局、接骨院・整骨院、商店街まちのステーション、公衆浴場 等 207か所
(3)「せたがや涼風マップ」の配布
熱中症予防「お休み処」の場所、熱中症予防のポイントや注意事項などの情報を盛り込んだ「せたがや涼風マップ」を公共施設等で約20,000部を配布した。
(4)「熱中症予防シート」の配付
液晶温度計の付いた「熱中症予防シート」を高齢者宅へ約30,000枚配付した。 ① 民生委員、あんしんすこやかセンター、区職員等による高齢者宅への訪問活動等での配付
② 介護事業者等による配付 等
(5)チラシの配布、ポスターの掲示
熱中症予防のポイント等を記載したチラシを約50,000枚配布し、ポスターを約2,000部掲示した。
① 町会・自治会での回覧
② 「お休み処」、公共施設等での配布、掲示
③ 保育施設、幼稚園、小中学校等での配布、掲示
④ 高齢者等訪問収集(ごみ収集)での配付 等
(6)区民への啓発
① 区のお知らせ、区ホームページ、区の掲示板、メディアを通した広報、X(旧Twitter)、メールマガジン、エフエム世田谷、デジタルサイネージ、24時間安全安心パトロール車による広報活動 等
② 商店街での放送による注意の呼びかけの協力依頼 等
【工夫したポイント】
・区の公共施設だけでなく、薬局を始めとした非常に多くの民間の事業者様の協力を得てお休み処を設置し、官民あげて熱中症予防の啓発に努めている。
・熱中症予防「お休み処」の場所、熱中症予防のポイントや注意事項などの情報を盛り込んだ「せたがや涼風マップ」を作成して、公共施設の窓口、熱中症予防「お休み処」等で配布するほか、区のお知らせやホームページ、SNSで周知している。
【SDGs達成につながるアクション】
お休み処の設置により、区民の健康の保持に寄与する(ゴール3)
区民が熱中症のリスクを認識し、熱中症に対する危機意識を高める(ゴール13)
【取組成果】
熱中症予防「お休み処」は平成23年度から13年目、「せたがや涼風マップ」は平成24年度から12年目と熱中症予防対策の啓発を継続して行っている。特にお休み処やお休み処の黄色いのぼり旗は、区民の皆さんに定着してきている。今年はメディアで取り上げていただく機会も多く、多くの区民の方にお休み処を利用していただいていて、反響が大きかった。お休み処を利用された区民からは「暑い中、冷たい水と座れるところがあるので助かる」「お休み処があるので安心して外出できる」といったお声をいただき、区民の熱中症予防行動につなげることができた。